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今週のブリティッシュシュージャーナル:岩本が選ぶTop7
英国靴をこよなく愛する皆様、KING of SHOES代表の岩本でございます。麗らかな春の陽気に包まれる今日この頃、皆様の足元はいかがお過ごしでしょうか。私自身、この時期は冬の間に活躍したブーツを丁寧に手入れし、来るべき春夏シーズンに向けて軽やかなローファーやスエードシューズの準備を始めるのが常です。
さて、この一週間、英国靴業界は活発な動きを見せ、魅力的な新作の発表や興味深いイベントのニュースが数多く飛び込んできました。私、岩本が丹念に情報を収集し、皆様にお届けしたいと厳選した「British Shoe Journal Top7」を、今週も心を込めてお届けいたします。特に今週は、各ブランドが伝統を守りつつも、現代のライフスタイルやニーズに応えようとする革新的な試みが際立っていたと感じています。限定モデルの登場から、新素材の採用、そして職人の技を間近で感じられるイベントまで、多岐にわたるトピックが皆様の英国靴への情熱をさらに掻き立てることを願ってやみません。
この無料ブログでは、週ごとの英国靴業界の「今」を皆様に分かりやすくお伝えすることを主眼としております。各ニュースの深掘りや、私のバイヤーとしての詳細な分析、今後の仕入れ判断については、別途noteの有料記事「バイヤーズレター」で詳しくご紹介していますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。それでは、早速今週の注目ニュースを紐解いていきましょう。
Tricker’sが「Tricker’s Legend」2026年限定版モーターサイクルブーツを発表、50足限定の稀少性

今週、私が真っ先に皆様にお伝えしたいのは、英国を代表するカントリーブーツの老舗、トリッカーズ(Tricker’s)から飛び込んできた、なんとも胸躍るニュースです。彼らがMotor Legendsとのコラボレーションにより、「Tricker’s Legend」と銘打たれた2026年限定版モーターサイクルブーツを、わずか50足のみで発表したというのです。
トリッカーズは1829年にジョセフ・トリッカーによって創業されて以来、一貫してノーザンプトンで堅牢な靴を作り続けてきました。その哲学は「最高の素材を用い、職人の手で最高の靴を作り上げる」ことにあり、特にそのグッドイヤーウェルト製法による靴は、耐久性と履き心地の良さで世界中の愛好家から絶大な信頼を得ています。この製法は、アッパーとインソール、ウェルトを機械縫いし、その後ウェルトとアウトソールを縫い合わせることで、優れた堅牢性とソールの交換が容易であるという実用性を両立させています。長年連れ添うことができる靴として、その価値は計り知れません。
今回の「Tricker’s Legend」は、そんなトリッカーズの持つ堅牢なDNAと、モーターサイクルカルチャーが融合した特別な一足と言えるでしょう。発表によれば、この限定ブーツは撥水性に優れたハイドロフォビックレザーをアッパーに採用しているとのこと。ハイドロフォビックレザーは、革の繊維一本一本が撥水加工されているため、通常の撥水加工レザーに比べてその効果が長続きし、過酷な条件下でもライダーの足を快適に保つことを可能にします。アウトソールには、泥や水たまりにも強いコマンドーアウトソールが選ばれており、これはまさに悪路をものともしないトリッカーズの精神を体現するものです。
そして、モーターサイクルブーツとしての機能性にも一切の妥協がありません。ギアチェンジパッドは、シフトアップ・ダウン時のアッパーの摩耗を防ぎ、同時にペダルの感触を損なわないよう配慮されています。また、パッド入りバッフルは、足首をしっかりと保護しながら、長時間のライディングにおける快適性を確保するための工夫でしょう。これら細部にわたる配慮は、単なるファッションアイテムとしてではなく、実際にバイクに乗ることを想定した本物のギアとしてのトリッカーズの矜持を感じさせます。
世界でたった50足という限定数は、このモデルがいかに特別なものであるかを物語っています。トリッカーズの持つ歴史とクラフツマンシップ、そしてMotor Legendsとの異色のコラボレーションが生み出したこの「Tricker’s Legend」は、単なる靴を超え、まさに伝説となる一足に違いありません。英国靴の堅牢性と、モーターサイクルブーツの機能美が融合したこの稀少な逸品は、多くの愛好家の垂涎の的となることでしょう。
Crockett & Jones、待望の新Eコマースサイトを公開し、旅に最適な「トラベルローファー」を同時発表
次に私が注目したのは、英国王室御用達の栄誉に輝く名門、クロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)からの朗報です。彼らが長らく待ち望まれていた新Eコマースサイトを遂に公開し、同時に2026年春夏コレクションの一環として、旅に最適な新作ローファー「サルコム(Salcombe)」を含むラインナップを発表しました。
クロケット&ジョーンズは1879年、英国ノーザンプトンに創業しました。以来、同族経営を守りながら、手作業と伝統的なグッドイヤーウェルト製法にこだわり、熟練の職人たちが丁寧に一足一足を作り上げています。その卓越した品質と洗練されたデザインは、世界中の紳士を魅了し、2017年にはチャールズ国王(当時皇太子)より「英国王室御用達」の称号を授与されるに至りました。彼らの靴は、堅牢でありながらもエレガントさを失わない、まさに英国靴の真髄と言えるでしょう。
この新Eコマースサイトの公開は、現代のデジタル化が進む社会において、クロケット&ジョーンズがより多くの顧客に彼らの素晴らしい製品を届けるための重要な一歩です。物理的な店舗に足を運ぶことが難しい遠方のお客様や、多忙な日々を送る皆様にとっても、オンラインでゆっくりと製品を吟味し、購入できる環境が整ったことは、大きな恩恵と言えるでしょう。
そして、新サイト公開と同時に発表された新作ローファー「サルコム」は、旅をテーマにした魅力的なモデルです。特に注目すべきは、そのスーパーフレックスソールの採用です。このソールは、クロケット&ジョーンズが長年の研究の末に開発した、非常に軽量で柔軟性に富んだソールで、従来のグッドイヤーウェルト製法の堅牢さを保ちつつも、まるでスニーカーのような快適な履き心地を提供します。長時間の移動や、旅先での散策において、足への負担を大幅に軽減してくれることでしょう。アッパーの素材やカラーリングも、春夏の軽やかな装いにふさわしい、上品で洗練されたものが選ばれていると聞いています。
「サルコム」というモデル名からも、どこかリゾート地や海辺の町を連想させ、旅への期待感を高めてくれます。英国靴の伝統的な製法と、現代のライフスタイルに合わせた革新的な素材、そして洗練されたデザインが融合したこのトラベルローファーは、紳士の旅の装いを格上げするだけでなく、足元から快適さを提供してくれる、まさに究極の逸品と言えるでしょう。私自身も、この新Eコマースサイトで「サルコム」の詳細をじっくりと確認し、その魅力を皆様にお伝えしたいと強く思っています。
Church’sが伊勢丹新宿で新作先行販売と英国職人による靴制作デモンストレーションを開催

今週、日本の英国靴愛好家の皆様にとって、とりわけ見逃せないニュースがチャーチ(Church’s)から届きました。彼らが伊勢丹新宿店でポップアップストアを開催し、2026年春夏新作シューズの先行販売を行うだけでなく、なんと英国職人による靴制作デモンストレーションを実施するというのです。
チャーチは1873年、ノーザンプトンに創業しました。その歴史は古く、19世紀末には既に先進的な製造技術と革新的なデザインで知られ、世界初の左右別々の木型を使った靴製造を導入したことでも有名です。20世紀に入り、イタリアの高級メゾンであるプラダグループの傘下に入ってからは、伝統的な英国靴の堅牢な作りと、モダンで洗練されたデザインが融合し、新たな顧客層を魅了し続けています。その靴作りの根幹をなすのは、やはりグッドイヤーウェルト製法であり、一足の靴を完成させるまでに250もの工程と8週間の時間を要すると言われています。
今回、伊勢丹新宿店という日本のファッションの中心地で新作の先行販売が行われることは、日本の市場に対するチャーチの強いコミットメントを示すものです。2026年春夏コレクションは、どのような新たな魅力を私たちに提示してくれるのか、今から胸が高鳴ります。しかし、私が特に注目し、皆様に強くお勧めしたいのは、このポップアップストアで実施される「英国職人による靴制作デモンストレーション」です。
普段、私たちが目にすることのできない靴作りの現場、熟練した職人の手から生まれる技を間近で見られる機会は、まさに貴重な体験です。アッパーの革を裁断するカーティングから、木型に合わせて革を吊り込むラスティング、そしてウェルトを縫い付けるウェルティングの工程まで、一連の作業を目の当たりにすることで、一足の靴に込められた職人の魂と、伝統的なグッドイヤーウェルト製法がいかに緻密な手仕事の積み重ねであるかを肌で感じることができるでしょう。MTO(Made to Order)やビスポークといった、よりパーソナルなオーダーメイドの世界の背景にある、職人の深い知識と技術に触れることは、皆様の靴選びの価値観を一層深めるに違いありません。
このデモンストレーションを通じて、チャーチの靴が単なるファッションアイテムではなく、確かな歴史と職人の情熱に裏打ちされた芸術品であることを改めて認識できるはずです。英国靴の愛好家であれば、この機会を逃す手はありません。ぜひ伊勢丹新宿店に足を運び、チャーチの新作とその魂が宿る靴作りの現場を、ご自身の目で確かめてみてください。
Crockett & Jones 2026年春夏コレクション:旅を彩るローファーと夏の極上スエードをThe Shoe Snob Blogが紹介

再びクロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)からのニュースとなりますが、今度は著名な靴情報ブログである「The Shoe Snob Blog」が、彼らの2026年春夏コレクションについて詳しく報じています。先のニュースでお伝えした新Eコマースサイト公開と新作ローファー「サルコム」発表の背景にある、コレクション全体のコンセプトや魅力をより深く理解できる内容となっています。
クロケット&ジョーンズは、1879年の創業以来、英国ノーザンプトンで培われた伝統的な靴作りを守りながらも、常に時代のニーズに応じた新しい提案を続けてきました。その堅牢なグッドイヤーウェルト製法と、選び抜かれた上質なレザーを用いた靴は、長年にわたり世界中の紳士から愛され続けています。彼らの哲学は、単に美しい靴を作るだけでなく、履く人の足に寄り添い、長く愛用される一足を提供することにあります。
「The Shoe Snob Blog」が強調しているのは、今季のコレクションがイタリアの海岸線からインスピレーションを得ている点です。このテーマは、英国靴の持つクラシックな堅牢さに、地中海のリゾートを思わせる軽やかで洗練されたエレガンスを融合させるという、クロケット&ジョーンズの新たな挑戦を示唆しています。これまでの堅実なイメージに加え、より開放的で自由なスタイルを提案することで、顧客のライフスタイルに寄り添う姿勢が強く感じられます。
特に注目すべきは、旅の装いを格上げするトラベルローファーと、夏らしい極上のスエード素材を用いたモデルです。トラベルローファーは、先に触れた「サルコム」のような、軽量で柔軟性に富んだソールを採用することで、長時間の着用でも快適さを保つように設計されています。これにより、旅行先でのフォーマルなディナーからカジュアルな散策まで、様々なシーンに対応できる汎用性の高さを実現しているのです。
また、夏の装いに欠かせないスエード素材の採用も特筆すべき点です。クロケット&ジョーンズが厳選するスエードは、そのきめ細かさと柔らかな手触りが特徴で、通気性にも優れているため、暑い季節でも快適に着用できます。色の展開も、イタリアの海岸線を思わせるような、明るく爽やかなトーンが中心となることでしょう。その堅牢な作りと優雅なデザインは、休日のカジュアルシーンからリゾートでの特別な時間まで、幅広く活躍してくれるはずです。
「The Shoe Snob Blog」の記事は、クロケット&ジョーンズが単なる伝統の継承者ではなく、常に新しい解釈と挑戦を続ける革新者であるということを改めて教えてくれました。この新作コレクションは、あなたの次の旅の相棒を選ぶ上で、必ずや魅力的な選択肢となることでしょう。
John Lobb「SMITH SB PD」に新色とトリコロールエディションが登場:デイリーユースを彩るモダンな一足

英国最高峰の靴ブランドとして揺るぎない地位を確立しているジョンロブ(John Lobb)から、アイコニックなモデル「SMITH SB PD(スミス・シングルバックル・ピーディー)」の新たな展開に関するニュースが届きました。この度、新色に加え、印象的なトリコロールエディションが登場したというのです。
ジョンロブの歴史は1866年、ジョン・ロブがロンドンでビスポークシューズの店を構えたことに始まります。その後、パリに既成靴のラインである「パリ・レディトゥウェア」を展開し、世界中の紳士を魅了してきました。ジョンロブの靴は、単なる履物ではなく、最高の素材、卓越した職人技、そして比類なき美意識が融合した芸術品です。その靴作りの核心には、足に完璧にフィットするラスト(木型)の追求と、堅牢かつしなやかなグッドイヤーウェルト製法があります。
「SMITH SB PD」は、ジョンロブの中でも比較的新しいコレクションとして登場しましたが、そのモダンなデザインと実用性から、瞬く間に人気を博しました。シングルバックルという洗練されたデザインは、クラシックなドレスシューズの要素と、現代的なカジュアルさを絶妙なバランスで融合させています。そして、今回発表された新色とトリコロールエディションは、このモデルの多様な表情を引き出し、愛好家たちの選択肢をさらに広げてくれることでしょう。
シグネチャーであるラバーソールと特徴的なエプロンシェイプはそのままに、アッパーの配色で個性を際立たせていると報じられています。特にトリコロールエディションは、複数の色を巧みに組み合わせることで、ジョンロブらしい上品さを保ちつつも、遊び心とモダンな雰囲気を醸し出しているに違いありません。これは、ジョンロブが伝統的な堅苦しさから一歩踏み出し、現代の多様なライフスタイルに合わせた提案をしている証拠だと私は捉えています。
また、このモデルの実用性の高さも忘れてはなりません。厚みのあるテクスチャー加工されたアウトソールと、存在感のあるオーバーサイズストームウェルトは、優れた耐候性を提供します。ストームウェルトは、アッパーとソールの間の縫い目を外部からの水や泥から保護する役割を果たし、雨の日でも安心して履ける堅牢さを与えます。これにより、「SMITH SB PD」は、エレガンスと実用性を兼ね備えた、デイリーユースに最適な一足として、現代紳士の足元に新たな選択肢を提示してくれることでしょう。
ジョンロブの持つビスポークのDNAと、レディトゥウェアの革新性が融合した「SMITH SB PD」の新展開は、私たちの靴選びに新たな刺激を与えてくれます。このアップデートされたモデルが、皆様のスタイルにどのような変化をもたらすのか、私も大いに期待を寄せています。
Tricker’s 2026年春夏コレクション展開開始、ファクトリーショップ割引情報も
再びトリッカーズ(Tricker’s)からの情報になりますが、今回は彼らの2026年春夏コレクションの本格展開開始と、愛好家にとっては見逃せないファクトリーショップの割引情報についてです。
トリッカーズは1829年に創業されて以来、英国ノーザンプトンでカントリーブーツやドレスシューズの製造を続けてきました。その名が示す通り、特に雨風に強く、堅牢な作りが特徴のカントリーブーツは、長きにわたり英国の田園地帯で働く人々や、都市の紳士たちに愛されてきました。その製法の核となるのは、やはり手間暇のかかるグッドイヤーウェルト製法です。この製法は、アッパーとインソール、そして耐久性の高いウェルトをしっかりと縫い合わせることで、優れた防水性と、ソールの交換が可能であるという実用性を実現しています。一足のトリッカーズの靴は、手入れ次第で何十年と履き続けることができる、まさに一生ものと呼ぶにふさわしい存在なのです。
2026年春夏コレクションの展開が開始されたというニュースは、私たち愛好家にとって季節の変わり目を告げる嬉しい知らせです。報じられている情報によれば、価格帯は735ドルからとなっており、これはトリッカーズの品質と伝統を考えれば、十分な価値があると言えるでしょう。春夏シーズンに向けて、どのような素材やカラーリングの靴がラインナップされるのか、非常に楽しみです。おそらく、定番のコードバンやカーフに加え、軽やかなスエード素材や明るい色のアッパーの靴も登場することでしょう。そして、メールニュース登録によって限定オファーが得られるという情報も、ファンにとっては嬉しい特典です。
さらに注目すべきは、ファクトリーショップに関する情報です。トリッカーズのファクトリーショップは、割引されたサンプル品や過去のシーズン品を扱っており、品質には一切の妥協がないにも関わらず、通常よりもお得な価格で手に入れることができる、まさに宝の山のような場所です。英国靴愛好家にとっては、掘り出し物を見つける喜びを感じられる特別な存在です。さらに、このファクトリーショップが世界中に発送可能であるという点は、海外に住む私たちにとってもアクセスしやすい環境が整っていることを意味し、非常に喜ばしいことです。
今回のニュースは、トリッカーズが伝統的な品質を守りつつも、多様な顧客ニーズに応えようとする姿勢を改めて示しています。新作コレクションで季節の装いを更新するもよし、ファクトリーショップで掘り出し物を見つけるもよし。どちらにしても、トリッカーズの堅牢で美しい靴は、私たちの足元を豊かに彩ってくれることでしょう。
Crockett & Jonesが【限定】漆黒の美学「ブラックエディションズII」を秋に向けて発表、日本の美意識を宿す3スタイル
今週、私が最も心を惹かれたニュースの一つは、再びクロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)が発表した、【限定】漆黒の美学「ブラックエディションズII(Black Editions II)」です。The Gentleman’s Journalが報じたところによると、このコレクションは日本のデザインにインスパイアされており、秋に向けて登場するとのことです。
クロケット&ジョーンズは、1879年の創業以来、英国ノーザンプトンで高品質なグッドイヤーウェルト製法の靴を作り続けてきました。その堅牢な作りと、時代を超えて愛されるクラシックなデザインは、世界中の紳士から絶大な支持を得ています。彼らが常に伝統を守りながらも、新しい価値を創造しようとする姿勢には、私も深く敬意を抱いています。
今回の「ブラックエディションズII」は、その名の通り「黒」という色をテーマに、日本の美意識からインスピレーションを得たという点が非常に興味深いですね。日本の文化における「黒」は、単なる色ではなく、深遠さ、洗練、そして静謐な強さを象徴する色です。このコンセプトを英国靴の世界に取り入れるという発想は、まさに伝統と革新の融合であり、クロケット&ジョーンズの新たな地平を切り開く試みだと感じています。
コレクションには、オーバーサイズのクリートソールと洗練されたブラックレザーが特徴の3つの新スタイルが含まれていると報じられています。具体的には、堅牢なダービーシューズである「ペンブローク(Pembroke)」や、エレガントなモンクストラップ「ヘンリーIII(Henry III)」などが挙げられるでしょう。オーバーサイズのクリートソールは、耐久性とグリップ力に優れ、ラギッドな印象を与えつつも、ブラックレザーとの組み合わせで都会的な洗練さを保っています。これは、カジュアルな装いにも、ビジネスシーンにも対応できる、現代的な汎用性を追求したデザインだと私は見ています。
素材に関しても、この「漆黒の美学」を表現するために、厳選されたレザーが使用されているはずです。情報によれば、ブラック・スコッチグレインやブラック・キャバリーカーフといった上質な素材が使われるとのこと。スコッチグレインは、独特のシボ感が特徴で、傷が目立ちにくく耐久性に優れます。一方、キャバリーカーフは、非常にきめ細かくしなやかでありながら、堅牢さも兼ね備えた高級素材です。これらを黒で統一することで、素材の持つ質感の違いが際立ち、一言で「黒い靴」と言っても、そこに奥深い表情が生まれることでしょう。また、ソールにはVibram製のクリートソールが採用され、デザイン性だけでなく実用性も高められています。
この限定コレクションは、クロケット&ジョーンズの新たな魅力を引き出し、英国靴の固定観念を打ち破る可能性を秘めていると私は確信しています。日本の美意識と英国のクラフツマンシップが融合した「ブラックエディションズII」は、秋の装いを一層引き立てる、特別な一足となるに違いありません。
まとめ:伝統と革新が織りなす英国靴の魅力
英国靴を愛する皆様、今週も「British Shoe Journal Top7」にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
この一週間を振り返ってみると、伝統的なグッドイヤーウェルト製法を守り続ける老舗ブランドたちが、現代のライフスタイルやニーズに応えるべく、革新的な挑戦を続けている姿勢が強く印象に残りました。トリッカーズの限定モーターサイクルブーツ「Tricker’s Legend」は、その堅牢な作りと機能性を追求する姿勢を改めて示し、クロケット&ジョーンズの新たなEコマースサイト公開と「サルコム」ローファー、そして「ブラックエディションズII」は、利便性と多様なスタイル提案で、私たちの選択肢を広げてくれています。また、チャーチが伊勢丹新宿店で開催する職人デモンストレーションは、靴作りの本質に触れる貴重な機会を提供し、ジョンロブの「SMITH SB PD」の新色は、モダンなデイリーユースを彩る新たな魅力を提示しています。
これらのニュースは、英国靴が単なる過去の遺産ではなく、常に進化し続ける生きた文化であることを私たちに教えてくれます。最高級の素材、熟練の職人技、そして時代を読むデザインセンスが融合することで、英国靴はこれからも世界中の紳士の足元を支え、その人生を豊かに彩り続けることでしょう。
皆様の英国靴への情熱が、これらのニュースによってさらに深まることを願っております。今回ご紹介した各ニュースの詳細や、私、岩本のより深いバイヤー目線の分析、そして今後の買い付けや仕入れに関する判断については、noteの有料記事「バイヤーズレター」にて詳しく解説しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
今週のニュースについて、皆様のご意見やご感想、または特に気になったモデルなどございましたら、ぜひコメントで私にお聞かせください。皆様の声が、私の次なるブログ記事のインスピレーションとなります。

